有馬温泉
温泉だけではない有馬の散策スポット
有馬温泉の歴史は、日本書紀でも記されている通り日本最古の温泉で、大己貴命と少彦名命によって発見されたと伝えられています。
奈良時代に入り、行基が温泉寺や菩薩寺を建立し、鎌倉時代に入り仁西上人が薬師如来の十二神将をかたどって十二の宿坊を開き温泉を再興させましたが、 さらに繁栄をもたらしたのが豊臣秀吉で、さらに八つの坊を建て、戦傷者の療養地としました。有馬の旅館に「坊」のつくのが多いのは、その名残。
また、秀吉は千利休を引き連れ、たびたび有馬の地を訪れ、この有馬で茶会がもたれました。
瑞宝寺公園
瑞宝寺公園は明治6年(1873年)に廃寺となった瑞宝寺跡を神戸市が昭和26年に公園として整備したもので、 秋は紅葉、春は桜の名所となります。
瑞宝寺は慶長9年(1604年)に開かれ、毎年秋の11月2日、3日の両日には、豊臣秀吉が千利休らと大茶会を催した故事にならい、有馬大茶会の野点が催されています。
また、紅葉のシーズン中には、有馬観光協会の主催により、毎日10時から15時までお茶の席が開かれ、一人500円でお茶と和菓子をいただけます。


温泉寺
奈良時代の僧、行基が創建したと伝えられる古刹。古くから有馬の中心的存在でしたが、天正4年(1576年)焼失。 これを再建したのが、太閤秀吉と、正室ねねです。


湯泉神社
有馬を最初に発見したといわれる大己貴命(おおなむちのみこと)などの神々が祭られています。

鼓ヶ滝公園
鼓ヶ滝は谷川からの滝音が山々にこだまして、これが鼓を打つ音のように聞こえたことからこの名がついたとか。
しかし現在では幾度もの洪水によって岩が崩れて形が変わってしまったため、残念ながらその音を聞くことはできなくなりました。
また、この鼓ヶ滝公園も紅葉のスポットです。

あたご山公園
有馬を一望できる標高461メートルの小高い山、「愛宕山」
木々に遮られて大パノラマとは言えないものの、ここから有馬の町並みを 見下ろすことができます。

ねねの像・ねね橋
太閤秀吉の妻、ねねの銅像。ねね橋のたもとに建っています。
ねねは、ただしくは「おね」と言い、江戸後期の絵本太閤記以来、ねねの愛称で親しまれています。
そのねねも、有馬をこよなく愛したとか。

湯けむり広場の秀吉像
温泉を利用したユニークな公園が「湯けむり広場」。 その湯けむり広場の中に建つのが茶人太閤像。
有馬三恩人の一人である太閤秀吉の像は、 やすらいだ顔で「ねねの像」と見つめ合うように建っています。


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