阪急田園バス

宝塚市北部・西谷地区を走る阪急田園バス

その名の通り阪急バス系のバス会社。97年春までは「西谷バス(西谷自動車)」という会社名で、 主に宝塚市北部の西谷地区を走り、宝塚市に本社のある会社です。
その歴史は古く、1924年(大正13年)2月に設立され、上佐曽利分教場と武田尾辻との間で開業。 大正14年には武田尾辻と武田尾駅間の道路が完成したことで、国鉄武田尾駅前までの乗り入れが実現し、 これにより陸の孤島でもあった西谷地区の重要な足となります。
戦後は阪急バスが西谷自動車の全株式99%近くを買い占めて買収し、 阪急バスの子会社として現在も続くローカルバス会社で、 宝塚駅、JR武田尾駅、三田駅から、西谷地区の東部、波豆などを結んでいます。
阪急田園バスは交通の不便な宝塚市北部エリアを運行しているものの、 都市の中の過疎地であることから利用者は少なく、地域の小・中・高校生とお年寄りが利用者の中心。 しかし、宝塚市の田園都市開発計画などがあり、宝塚北部地区の開発が進めば利用者増は 間違いないとみられます。
また、親会社の阪急バスでは自社の路線バスに、給与面で賃金水準の低い阪急田園バスの従業員を 乗務させることで運行コストを下げる努力をしており、 京都府下の路線、大阪府の能勢地区、県内西宮市の山口営業所などで阪急田園バスの運転手が 阪急バスの運転を行っています。
ちなみにバスの車体のカラーなど外装および内装は、 写真を見てもわかるように阪急バスとほとんど同じで、 一見すると阪急バスと区別がつきません。

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