全但バス
県北部、但馬地方を主要なエリアとしているバス専業会社。
神姫や淡路交通と同様、県内の過疎地を走ることで、ここ20年の間に相当な路線縮小を行っている。 大阪と神戸から湯村温泉、城崎温泉へ走る特急バスもJRの伸びによって低迷しているようである。 また、高速バス事業も但馬地区に高速道路がないこともあり、他社と比べて出遅れている。

尼崎市交通局

戦後になって登場し、市内全域に路線を広げている市営バス。かつては隣接の西宮市内へも路線が延びていたが 10数年前の路線網再編成で、現在では、ほぼ市内のみの路線になっている。 複数の路線を一つの循環路線にするという方法で路線の整理を行ったため、目的地までの所要時間が長くなってしまい、 路線の整理・イコール・乗客減という悪循環は尼崎市バスにも見られるようである。 運賃は全線均一で200円。乗降方式は、今や関西では数少なくなってしまった前乗り後降り方式を続けている。また、 今年4月から伊丹市バスと同時にノンステップバスを導入している。来年には、スルッと関西への参加も決定している。

明石市交通部

明石市内を走る明石市バス、しかし、主要な路線は神姫バスに牛耳られているという感じで、 肩身の狭い思いをしている感がぬぐえないのが正直なところ。 実際、明石市民でありながら市バスに乗ったことがないって言う人もいる。
市バスの歴史としては比較的新しく、昭和26年2月6日にスタートし、神姫バスが走っていなかった 国道250号線(浜国道)を中心としたエリアとすることで神姫バスと協定を結んでいたが、年月とともに 状況が変わり、明石〜大久保間などで、神姫バスと競合する区間も生じている。
主な路線は、浜国道経由の藤江系統、朝霧の明舞団地の路線、大久保の高丘団地への路線など。 乗降方式は10数年前に均一系統は前乗り後降り、多区間系統は後乗り前降りと、ばらばらであったのを 今は後乗り前降りで統一している。


姫路市交通局

姫路市内に路線を広げる姫路市バスであるが、明石市と同様、神姫バスが主要な路線を牛耳るため、 姫路南部や西部の一部地域に限定して路線をのばしている。姫路駅前にいても、神姫バスばかりが 目立ち、市営バスは肩身の狭い思いをしているのが実感できる。
姫路市では、昭和10年頃から市営バス構想を打ち出していたが実現せず、戦後、旧姫路市周辺の 飾磨、勝原、網干、広畑、白浜、大津などの町村合併の条件として、住民から市バス開設の要望があり、 戦後の混乱も続く昭和21年12月に市営バスが開業することとなる。
以来、古くから姫路市内に路線網を広げていた神姫バスとの競合が続いていたが、 昭和47年に、神姫バスと市営バスとの間で路線交換が実現し、市営バスと神姫バスとの競合区間は ほとんどなくなり、合理的な路線網を築いている。
料金は区間制で、およそ最初の2キロ程度で一区が170円。以後、およそ1キロごとに30円ずつ 上がっていくって感じの運賃体系になっている。(一部例外はあるかも知れない)

神戸フェリーバス
四国や九州方面のフェリー利用客を鉄道の駅へ輸送するための連絡バス。こちらも兵庫県バス協会加盟のバス会社である。 JR芦屋・阪神芦屋と、東神戸(青木)フェリーセンターと、六甲アイランドのアイランド北口駅と 六甲アイランドフェリーセンターとを結ぶ2路線があり、運賃は芦屋〜青木間が全線均一220円と、 京都市バスと同額の高運賃である。
また、4月6日より、アイランド北口と六甲アイランドフェリーのりばとを結ぶ路線では、フェリー会社が 一括して料金を払うという形となって、個々の乗客に対しては運賃が無料化したようだ。

竹野町営バス
県北部、但馬地域の竹野町内にあった全但バスの路線を譲り受け、町営バスとしてスタートしているバス。 乗ったことも見たこともないのでよくわかりません(^^;

関宮町営バス
こちらも全但バスが関宮町内の路線を廃止したかわりにできた町営のバス。 情報によりますと、出合(町営バスターミナル)を起点に、3路線があるそうです。 (情報提供・松島さん)

浜坂町営バス
こちらも全但バスが浜坂町内の路線を廃止したかわりにできた町営のバスだそうです。私はその存在を知らなかった〜。(情報提供・松島さん)

神戸航空交通
新神戸駅・三宮駅と、関空への海上輸送ルートを担うK-JETが発着するKCAT(神戸シティエアターミナル)までを走る。 しかし、海上ルートの利用客の伸び悩み・減少から、震災後にはポートアイランド島内の仮設住宅の住人のために ポートアイランド内にも停留所を設け、また、朝夕には、MOR(大阪商船三井船舶)まで延長して運転している。
見た限り、ポートアイランド(市民病院前)から三宮駅、新神戸駅へと利用するポートアイランド住民も多いようである。

京都交通
京都のバス会社が、なぜここに?と思われることと思いますが、京都交通も、ずっと以前から、れっきとした 兵庫県バス協会加盟のバス会社です。 大阪府の北部、豊能郡豊能町と能勢町内にも路線があるが、兵庫県川西市に属する地域にも路線があるために、 県のバス協会加盟になっているのでしょう。とりあえず、能勢電鉄の妙見口駅(大阪府豊能町)からしばらく行くと 兵庫県川西市に入ります。京都交通は、地元では「京バス」と呼ばれています。 また、大阪梅田から中国道、舞鶴道経由で東舞鶴への高速バスも走らせている。




日の丸バス
鳥取県内のバス会社。かつては、一般道のみを走って鳥取と姫路とを結んでいたが、今は佐用インターまで 播但道と中国道を走り、鳥取へと向かっている。神姫バスと共同運行の形で運転していたが、智頭急行の開業で 乗客の転移があり、バスは大幅に減便されてしまい、今や日の丸バスの運転本数は1日1便だけになってしまった。 その路線が廃止されるのは時間の問題かも知れない。


中鉄バス
岡山の美作地区(津山)を中心に路線を広げているバス会社。三宮から奥津温泉への路線や、神姫バスと共同運行で 三宮から岡山・倉敷への路線を走らせている。県外のバスでは珍しく、三宮〜淡河(神戸市北区)や、竜野〜相生間などのように、 途中停留所間の乗降ができます。







大阪空港交通
大阪(伊丹)空港への連絡バスとして40年近い歴史がある、阪急系のバス会社。伊丹空港が国内専用空港になって 伊丹空港への路線は多少減便されたようであるが、関西空港への路線や、川西バスターミナルなどからの新路線を開通したり、 減便の穴埋めはなされている。


関西空港交通
関西空港と関西の主要都市を結んでいる空港リムジンバス。 関空のオープンと同時に開業している。
JRや南海などの鉄道アクセスと競合しながらも、関空の利用者の増加に合わせて、 着実に乗客は伸びているようだ。
兵庫県内からは、神戸三ノ宮から関西空港まで、ノンストップ便と、六甲アイランドに経由する2つの路線、さらに JR尼崎から阪神尼崎を経由して関西空港へ行く路線がある。また、阪急の西宮北口からJR西ノ宮駅を経て、 関西空港を結ぶ西宮・関西空港線の開設も計画されていたが、既存の尼崎・関空線との競合もあり、 まだ路線開設に向かう動きはないようである。




淡路フェリー連絡バス
神戸の須磨と淡路の大磯との間を結んでいる淡路フェリーボートが運行し、須磨港とJR鷹取駅とを結ぶバスであった。 運賃は距離も短いこともあり、割高感を与えないようにとの配慮から140円という低料金。 しかし、淡路フェリーが明石海峡大橋の開業とともに廃止されてしまうのを機に この連絡バスも廃止されてしまった。ここの運転手は本四海峡バスに移ったらしい。



日本交通
大阪・神戸から鳥取、倉吉、米子へと走る山陰特急バスでお馴染み、鳥取県のバス会社。 4年前の智頭急行の開業により、やはり乗客は減少しているが、座席を3列シートにしたり なんば発着便の新設、比較的割安な運賃設定で、乗客減の歯止めをかけていることがうかがえる。 運転士以外に車掌も乗務するが、この車掌、20歳くらいの若い男性アルバイトが多かった。 今もコストのかかる車掌を乗務させているんだろうか? (実を言うと、かつて私もこのバイトをしようかと考えたことがあったのだ)


ささやま・るーぷ・ばす
こちらは路線バスというよりも、観光地を巡る循環バス。 土・日・祝日のみ運行し、篠山町内の観光施設を巡回する。
篠山町在住の「たけやんさん」の情報によると、運営しているのは氷上郡にある観光バス会社「中兵庫観光バス」で、 バスは20人乗りのマイクロバス。コースは、大正ロマン館(本篠山バス停前)から 篠山城趾・武家屋敷・安間家資料館・篠山歴史美術館・王地山稲荷・王地山陶器所・瓦町商家群を巡回する 2時間のコース。
料金は1800円、子供900円で、この料金に各施設の入館料が含まれるとのことです。
神戸のシティループが路線バス的である反面、ささやまるーぷばすの場合は路線バスと言うより 観光バスと言った性格で、袴姿の若いガイドさんが乗務し、案内してくれます。 本当は第三セクターによる運賃無料の循環バスにと考えられていたそうですが実現せず、 とりあえず赤字覚悟で有料ではあっても低料金で走らせているが、スポンサーが集まれば 無料化して運転していきたいとか。しかし、PRが少ないせいもあり、利用者はそう多くないようです。




県内のバスについて、何かエピソードがありましたらお寄せください。

[バス一覧メニューに戻る]